般社団法人のフューチャーデザインセンターが推進している次世代環境都市の実現を目指すプロジェクト。異業種企業が先端技術と各地で実施している実証実験データを共有し、新しい技術・事業の創出、様々なニーズ・制約条件に対応するとしている。
- 目的
先進モデルを「社会システム」として、日本・世界に展開することを目指す。
(1)再生可能エネルギーの導入と省エネルギー化の促進によるCO2排出量の削減
(2)世界各地の地域ニーズへの対応
(3) Quality of Lifeの向上
(4)日本の環境産業への貢献(雇用創出へも) - 従来型アプローチの課題
巨大な世界市場の獲得に向けて、日本の従来型アプローチ(以下5つの課題など)では、日本に多くの優れた環境技術があるにもかかわらず、前に進めることは難しいと予想される。
(1)技術中心・日本市場中心で世界展開力がない“ガラパゴス化”
(2)事業化が困難な技術検証中心の実証実験
(3) イニシアティブをとれない海外での実証実験への参加
(4)部分最適な課題解決による電力系統への悪影響
(5)事業が進まないコンソーシアム型の企業連合 - 解決案
以下により、世界各地の多種多様なニーズ、制約条件に対応可能な仕組みを設計する。
(1) 高い環境技術・世界のチャネルを保有する企業と連合した営業展開
(2) 各地域の多様なニーズ・制約に合った地域最適化モデルをシミュレーションにより提供
(3)実証実験計画と事業計画の同時進行による産業化の模索
(4)次世代環境都市「柏の葉キャンパス」での実証実験計画で具体的検証
(5)広域の電力網に対しても全体最適なスマートシティモデルの設計
(6)役割・責任を明確にした企業連合によるスピーディーなプロジェクト化 - 推進体制
本プロジェクト推進のため、ジョイントベンチャー「スマートシティ企画株式会社」を2009年9月に設立。参加企業各社のもつ先端技術と各地で実施した実証実験データを共有しながら、2010年4月より世界各地へ提案(設計)することを計画。また、FDCと協定締結(予定)である東京大学とは技術連携を図るとともに、現在、更なる参加企業として、通信インフラ企業、EV関連企業、蓄電池企業、ビル計装企業、強電関連企業などと協業の検討を進める。東京電力株式会社はオブザーバー。参加企業はSAP AG、シャープ株式会社、株式会社日建設計、日本ヒューレット・パッカード株式会社、三井不動産株式会社、イーソリューションズ株式会社
関連情報
- スマートシティプロジェクト、伊藤忠など4社が参画(レスポンス) - Yahoo!ニュース
伊藤忠商事、清水建設、日立製作所、山武は4日、次世代環境都市の実現を目指す「スマートシティプロジェクト」に参画すると発表した。
スマートシティプロジェクトは、異業種企業が先端技術と各地で実施している実証実験データを共有し、新しい技術・事業の創出、様々なニーズ・制約条件に対応した次世代環境都市の実現を目指すプロジェクトで、一般社団法人のフューチャーデザインセンターが推進している。
プロジェクトでは、自動エネルギー管理・運転等を行うスマートビルや、電力のデマンドレスポンスに対応するスマートハウス、電気自動車やITSを含めた次世代自動車インフラシステム、天候等に応じた発電予測や蓄電池との連携による電力の安定供給などについて展開する。
国内では千葉県柏市柏の葉地域にでの次世代環境都市計画、海外では先進国や新興国における提案活動を進めており、国内外への早期展開をめざしている。同プロジェクトへは、すでにSAPやシャープ、日本ヒューレット・パッカードなどが参加している。
伊藤忠は茨城県つくば市で、電気自動車を活用した実証実験を行っており、清水建設はマイクログリッドやCO2排出量の削減技術、日立はエネルギーインフラ構築力、山武がビルオートメーションシステムなどが得意で、4社がプロジェクトに参画することで、体制の強化が図れるとしている。
Counter: 1020,
today: 1,
yesterday: 0
Last-modified: 2015-07-20 (Mon) 12:16:47 (JST) (271d) by chikuden