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「焼酎かす」利用した充電池、劣化少なく長持ち

記事取得日時
2016/6/12 9:48
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「焼酎かす」利用した充電池、劣化少なく長持ち
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 焼酎の製造過程で生じる「焼酎かす」を利用した充電池を、福岡工業大(福岡市東区)工学部の研究室が開発した。

 電極に焼酎かすで作った活性炭を用い、表面に大量の電気を一気に蓄えたり、放出したりできる。廃棄物を有効利用でき、研究室の田島大輔助教(35)は「将来的には電気自動車や災害時の電源として実用化につなげたい」と意気込んでいる。

 車や携帯電話のバッテリーに使われている充電池は、蓄電や放電の際に化学反応が生じるため劣化が避けられず、高価なレアメタルも使用されている。

 一方、活性炭を用いた充電池は、電極に利用した活性炭の表面の小さな隙間に、多数のイオンを付着・放出させることにより、短時間で充放電できる。化学反応を伴わないため劣化が少なく、長持ちするという。

 こうした充電池はすでに商品化されているが、電極の素材にはヤシ殻が使われ、ほぼ輸入に頼っている。田島助教らは国内で入手しやすい素材を探し、多くのメーカーが処分に困っている焼酎かすに着目した。

 田島助教によると、発酵によってできる焼酎かすはもともと分解しやすく、表面積を増やしやすい。イオンを表面に付着させる能力は、ヤシ殻のものより約13%向上し、蓄える電気の量も20%増えたという。

 焼酎かすの有効利用に関心を持つ紅乙女酒造(久留米市)から毎月約20キロの提供を受け、約5センチ四方、厚さ10ミリの充電池が完成した。

 紅乙女酒造では年間約1000トンを産業廃棄物として処理するのに、800万円程度かかるという。製造部長の垣原すなおさん(46)は「電池に生かせるとは思いもしなかった。捨てていたものが有効利用されるのはうれしい」と言う。

 田島助教は「エコで低コスト。九州は酒造会社が多く、大量の焼酎かすの処分に頭を悩ませていると思うので、地域貢献にもつながれば」と話している。(向井由布子)

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